≪カミコミの修整方法≫


(1)クチバシコロ(Y5506)がコロ押え(Y5507)から外れて、カミコミを起こすのでクチバシコロをコロ押えの停止位置に入れて下さい。

何らかの理由でクチバシ(Y5504)が正常な位置より出てしまっている時はクチバシ(Y5504)は左に動きます。

クチバシコロ(Y5506)が出て1回転した場合はクチバシ(Y5504)が右に動きます。



(2)ナイフ戻しレバー(Y5625)の下部をマイナスドライバーで上に押し上げながら、手で(クラッチ)プーリ(Y5203)を、正・逆少しづつ動かして、クチバシ(Y5504)とサシコミ(Y5405)が離れたところでクチバシを回して正規の固定位置に納めます。


(3) (1),(2)のどちらでも直らない場合は...

1. 6mmの六角レンチでナイフ台(YA5602ST)を外します。

2. マイナスドライバーでナイフ戻しピン(Y5607)を外します。

3.(クラッチ)プーリ(Y5203)を正・逆少しづつ動かしてクチバシ(Y5504)とサシコミ(Y5405) を離します。

4. クチバシを回して正規の固定位置に納めます。

5.(クラッチ)プーリを結束作業開始状態まで回して終了です。


≪クチバシの噛み込みが起こる原因≫


(1)(クチバシ調節)ボルト(813)がゆるむと起こります。

(クチバシ調整)ボルトが緩むとクチバシ(Y5504) が結束後に紐を離さなくなります。

クチバシは結束物に掛かった紐の弾力で無理に引っ張られ横を向いてしまい、下クチバシ(Y5505)のコロがコロ押え(Y5507)の停止位置から外れ、カミコミを起こします。



(2)(クチバシ調整)ボルト(813)を押しすぎると起こります。

(クチバシ調整)ボルトを押しすぎるとコロ押え(Y5507)が開き、クチバシコロ(Y5506)がコロ押えの停止位置から外れカミコミを起こします。



(3)コロ押え(Y5507) の板バネ(Y5511)が疲労すると起こります。コロ押えの板バネが疲労するとコロ押えはクチバシコロ(Y5506)を押える力が弱まり、クチバシコロがコロ押えの停止位置から外れカミコミを起こします。



(4)コロ押え(Y5507) のクチバシコロ(Y5506) 押え部分が摩耗すると起こります。コロ押えが摩耗するとクチバシコロが、コロ押えの停止位置から外れ易くなり、カミコミを起こします。



(5)クチバシ本体(Y5501)のクチバシコロ(Y5506)停止部が摩耗すると起こります。(4)と同じ状態になります。



(6)クチバシコロ(Y5506)にガタが発生すると起こります。


(7)結束後クチバシが紐を離さないうちに、テーブル上から結束物を取り去ると起こります。